Webデザイナーは、
- オワコン
- やめとけ
- 多すぎて仕事がない
- きつい、つらい
Webデザイナーになろうと思って調べていると、こんな言葉を必ず1度は目にすると思います。
私がWebデザイナーの勉強を始めた8年前もそうでした。
当時、このネガティブな言葉を見て迷ったものです。
私はWebデザイナーを目指して大丈夫なのかな・・・。
と。
8年間Webデザイナーとして働いてきて、
Webデザイナーはオワコンなのか?に対する私の答えは、
「オワコンじゃない」
です。
ただ、最初の頃は正直「オワコンなのかも」と思いました。
つまり、Webデザイナーは「かけだしの頃はオワコン」、仕事をやり続けると「オワコンじゃない」。
これが私の考えです。
何を言っているんだ?と思った人はぜひ続きを読んでみてください。
この記事では、
- Webデザイナーが「オワコン」「やめとけ」と言われる理由
- Webデザイナーがオワコンになる人・ならない人
について書いていきます。
私自身はWebデザイナーになってよかったと思っているので、迷っている人の参考になれば嬉しいです。
ちなみに私はコーディングをほとんどやっていません。
デザインメインでWeb制作と関わっているので、デザインについておもに書いていきます。
この記事を書いた人
Webデザインとライティングが好きなフリーランス。
フリーランスになるまでは、化粧品メーカーでDM・Webのライティング(4年間)→Web制作会社でデザイン(3年間)をしていました。
Webデザイナーが「オワコン」「やめとけ」と言われる理由
最初に伝えたように私は、Webデザイナーはオワコンではないと思っています。
しかし、オワコンと言われているのも事実。
なぜオワコンと言われるのかといういろいろと要因はありますが、
- かけだしの頃のマイナス要素
- ツールの進化
が影響しているのではないかと個人的には思っています。
Webデザイナーかけだしの頃のマイナス要素
Webデザイナーが多すぎる
「Webデザイナーが多すぎる」
こう一言で言うと、かけだしからベテランのWebデザイナーまですべてのWebデザイナーが多いように聞こえます。
でも飽和していているのは、かけだしデザイナーだと思っています。
なぜかというと、「デザイナーの手が足りない」と言う話を聞くことが多々あるから。
業務委託してもらっている制作会社や、たまに話をする同業者からWebデザイナーを探しているという声をわりと頻繁に耳にします。
たくさんいるはずなのに、手が足りない。
矛盾しているように見えますが、依頼する側の気持ちになってみると、どういうことか分かります。
「Webデザイナーの手が足りない」=「いいWebデザイナーがいない」
ということ。
では依頼する側にとっていいWebデザイナーとはどんな人かというと、
- 意図を理解してスムーズにイメージをデザインに起こせる
- 成果のあるデザインを制作できる
簡単にいうとこんな人↑じゃないかなと思います。
すごく向いている人は初心者でも目的に合わせたイメージ通りのデザインができるかもしれません。
しかし、大半の人は経験を積んで徐々に目的に合ったデザインを作れるようになるものです。
たとえクライアントの意図を正確に理解できたとしても、自分の頭の中に浮かんだイメージをかけだしデザイナー自身が形にできなかったりします。
私も最初は作りたいものをうまくデザインに反映できませんでした。
この項目で私が1番伝えたいことは、かけだしの頃を乗り越えて中堅以上になれば、Webデザイナーは飽和していないということ。
では、中堅以上になるにはどのくらいの経験必要なのかというのは、人によるので一言では表現しずらいところです。
ただ、サイト制作をこなすごとに自分がスキルアップしているのは確実に実感できます。
素材探しからphotoshopやXDなどのデザインツールの使い方、効果的なレイアウトの仕方など、どんどんスキルは自分の中に蓄積していきます。
実務を経験すればするほど、次はもっとスムーズに制作できるようになりますよ。
報酬が安い
もしスクール卒業後すぐにフリーランスとなると、思ったように制作が進まずに時給換算すると100円以下だったというエピソードも目にします。
この時期にWebデザイナーを辞めてしまうと、確かにオワコンだったとなると思います。
私も最初は、なかなか思ったようにデザインがでできなくて、バナー1つ仕上げるのにとんでもなく時間がかかりました。
本当にWebデザイナーとしてやっていけるのか不安になったものです。
また、会社に入る場合のWebデザイナーの初任給は月給22万円くらいが相場だそう。
↓Webデザイナーの平均年収を解説している求人サイトの情報を引用させてもらいました。
Webデザイナーの仕事の平均年収は約454万円。日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。月給で換算すると38万円、初任給は22万円程度が相場のようで、派遣社員やアルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ1,794円、1,095円となっています。
引用元:求人ボックス 給料ナビ
月給22万円を安いと見るか平均くらいと見るかは、年齢や生活状況などにもよると思うので一概には言えません。
ただ、どんなに制作に時間がかかっても基本給は保証されるため、最初は会社に入るほうが安定しているのは確かです。
そして、求人ボックスに掲載されたWebデザイナーの給与は332〜888万円。
全体の給与幅としては332〜888万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。
引用元:求人ボックス 給料ナビ
経験を積んでスキルが高まると、生計を立てられるくらいに稼ぐことができますよ。
ツールの進化で必要なくなる
この「ツールの進化でWebデザイナーが必要なくなる」を途中まで読むと本当に必要ないんじゃないかと思うかもしれませんが、Webデザイナーはまだしばらく必要だと思っています。
ぜひ下の方まで進んでみてくださいね。
AI
デザインはAIに取って代わることはないと言われていましたが、最近はAIが精度をあげてデザインの分野に進出してきています。
ロゴ制作やLP制作、ホームページデザインをAIで提供している会社がすでにあります。
例えば、WiX.ADIでは、画面通りに選択肢などを選んで進んでいくとAIがホームページを自動生成してくれます。
「ホームページは、ある程度のデザインと機能性を備えていれば良い」という場合には、AIで作成すれば十分。
今は個の時代と言われている通り、個人で事業をしている人も増えています。
コストと時間をかけずにホームページが自作できるWiX.ADIのようなサービスが普及するのは必然。
これからもWeb周りのAIは進化していくでしょう。
デザインツール
Canvaはデザインに興味のある人なら1度は聞いたことがあると思います。
テンプレートを選んで簡単にSNS用の画像やWebサイトに使うバナー、動画、チラシなどのデザインができるツールです。
ちょっと前はデザインをするというと、PhotoshopやIllustratorなどの本格的なツールを使いこなす必要がありました。
でもCanvaなら初めてでもテンプレートを使って感覚的におしゃれなデザインを作ることができます。
そして、AdobeからもAdobe ExpressというCanvaのようなツールが2021年にリリースされました。
CanvaやAdobe Expressは、有料部分もありますが、ある程度は無料で利用することができます。
こう言ったデザインツールの進化によってデザイナーでなくても誰でも気軽に制作物を作ることが可能になりました。
ノーコード
コーディングしなくても、WebサイトやECサイトを作ることができるサービスも多くあります。
ホームページ制作ではWordPressや先ほども登場したWiX、STUDIO、ペライチなどが多く使われます。
また、ECサイトではShopfiyがよく利用されます。
これらを利用するとテンプレートを使えば簡単にサイト制作を行うことが可能。
ここまでと読んでやっぱりオワコンなんじゃ。。。
と思った人もいると思います。
しかし、Webデザイナーはまだしばらくは需要があると思います。
どういうことなのか解説していきますね!
AI・デザインツール・サービスが進化してもWebデザイナーは必要だと思う理由
こだわり・サービスをAIやジェネレーターで表現するには限界がある
AIがいくら優秀とはいえ、物足りなさを感じる場合もまだまだあります。
実際にWix.ADIでサイトを作ったとしても、レイアウトの細かなずれやキャッチコピーの違和感などの調整が必要なこともあります。
また、以前働いていたWeb制作会社では、中小企業や個人事業主向けのWebサイトを制作していました。
そこで思ったことは、どの会社・チームもこだわりと強い思いを持って事業を行っている人が多いということ。
そういった人たちは、Webサイトにもこだわっていたり、自分のサービスや提供する価値を最大限に表現したいと思っている人が多いです。
それを実現させて成果のあるWebサイトを作るには、まだ人の手が必要。
さらに、自分自身の事業の魅力や何を打ち出したいかを整理できていない依頼者の人も多いです。
Webサイトを制作は、Webデザイナーやディレクターがクライアントにヒアリングをすることから始まります。
そのやりとりの中で、整理して細かなニュアンスや込み入った情報をくみ取ってWeb上に反映させます。
意図を正確に反映させることは、やはり人でなくては困難。
AIがWebデザイナーの仕事を効率化させる流れはすでにきていますし、これからも加速するでしょう。
でも、人のやっていることは機械的に判断できないあいまいで複雑なことばかり。
そのため、Web制作で人が担っているすべてがAIや便利なサービスに取って変わることは、近い将来ではないと思っています。
Webデザイナーがオワコンにならないのはどんな人?
Webデザインをやり続ける人
Webデザイナーは、最初は思うようにデザインできなかったり、稼げなかったりうまくいかないことが多いです。
しかし、実務をやればやるほどスキルアップが見込め、ある程度デザインができるようになればWebデザイナーとしての価値が高まります。
かけだしの頃にやめずに中堅以上になれば、需要が高まり単価も上がっていきます。
また、案件をこなすうちに自分がどういうデザインが得意なのかが分かってくると思います。
Webデザイナーにも得意なデザイン、不得意なデザインがあります。
デザインではなくコーディングやディレクションがそれぞれ得意な場合もあるでしょう。
いづれにせよ、自分の得意な分野を伸ばしてスペシャリストになれば、AIや便利なサービスを超える人材になることができます。
そして、必ずその強みを必要とする企業や依頼主があわれるもの。
そういった依頼主と出会えると、継続的に仕事を任せてもらえるようになり収入面で安定していきます。
AIやデザインツールの進化と共に進化できる人
私が8年前にWebデザイナーになった頃はWebデザインというとPhotoshopでデザインカンプを作るのが一般的でした。
今でももちろんWebデザインにPhotoshopは必要ですが、XDやFigmaなどUI/UXデザインのためのツールを使う人が増えてきています。
私自身もWebデザイナーになってしばらくしてからXDとFigmaの使い方を覚えました。
Webサイトのあり方の変化と共に、使うツールも移り変わります。
また、これからもどんどんAIや便利なサービスが登場するでしょう。
それらの進化を取り入れて、より質の高いデザインを目指していくことが大切です。
【まとめ】オワコンにするかしないかは自分次第
Webデザイナーは、テクノロジーの進歩を柔軟に受け入れて続けることができれば、オワコンではありません。
むしろ、仕事をすればするほど、自分のスキルも需要も高まります。
「Webデザイナーはオワコン」この言葉を今見て思うのは、
「オワコンにならない仕事はあるのか?」
ということ。
というのも、Webデザイナーを目指す前に、経理の仕事も将来性があるかもしれないと調べたことがありました。
その時も「経理や会計はオワコン」と言われていました。
経理の分野でもAIが進化を遂げているからです。
でもWebデザインと同じように、どうしても人が処理する必要がある案件があり、今でも経理や会計の仕事は無くなっていません。
どの職種でも、ある程度はAIは進出しています。
そしてAIによって仕事のやり方は変わっていくと思いますが、近い未来で人が必要なくなることはないと思います。
また、「オワコンかオワコンじゃないか」それ以前に大切なことは、自分が理想とする仕事や働き方ができるかどうかだと思います。
無理なく働けるのはどんな仕事か、自分の得意なこと・向いていることがはどんなことか。
自分が続けていけそうな仕事なのかどうかは、やってみないと分かりません。
Webデザインに限らず、興味のあることはやってみるのがおすすめです。
もし自分に向いてなかったとしても、それが分かれば次に進むことができますし、何かしらの学びにはなります。
実は私も経理のスクールに行って、あまりに向いていないことに気がついて途中でやめてWebデザインのスクールに通いました。
フリーランスになった今、苦手なりにも経理を学んだことは役に立っています。
今検討している仕事があったら、ぜひ何か次のアクションを起こしてみてください。
いきなりスクールに通わなくても、興味のある仕事を実際にやっている人に話を聞いたり、スクールの無料相談を利用したり、最初は簡単な行動で大丈夫です。
一歩踏み出すと、次にやるべきことが自然に見えてくるものです。
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この記事がみなさんが理想の働き方を見つける役に立てば嬉しいです。